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ロケーション特集

映画「余命10年」仙台ロケの舞台裏

病院シーンのロケ地は仙台

3月4日(金)全国公開の映画「余命10年」。
主人公・茉莉(小松菜奈)が入院生活を送る病院は、仙台市泉区に新築移転されたJCHO仙台病院のオープン前の真新しい施設をお借りして、2021年3月中旬と4月上旬に撮影が行われました。
新病院は開院前でスタッフや患者など人の出入りがなかったこともあり、撮影関係者のコロナ対策や施設使用にあたっての諸条件等を病院側と調整の上、撮影に臨みました。新病院はベッドや医療機器などの設備の搬入前の状態で、空の施設に制作側で準備した美術セットを設営、病室やナースステーション、診察室や待合スペースを作り込み大掛かりな撮影となりました。
コロナ禍で新病院でのロケ受け入れ・エキストラ出演にご協力をいただきましたJCHO仙台病院様、
医師、看護師、患者、見舞客としてエキストラ出演にご協力いただいた当FC登録のエキストラボランティアの皆さんありがとうございました。

(C)2022映画「余命10年」製作委員会

余命10年

公開日:3月4日(金)
原作:小坂流加「余命10年」(文芸社文庫NEO刊)
監督:藤井道人(「ヤクザと家族the family」「新聞記者」)
脚本:岡田惠和、渡邉真子
音楽・主題歌:RADWIMPS「うるうびと」
出演:小松菜奈 坂口健太郎
山田裕貴 奈緒 井口理/黒木華
田中哲司 原日出子 リリー・フランキー/松重豊
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2022映画「余命10年」製作委員会
公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/yomei10-movie/index.html

Story  君と出会って、この世界が愛おしくなった

“涙より切ない”ベストセラー恋愛小説、待望の映画化!

SNSを中心に反響を呼んだ小坂流加の同名恋愛小説を、小松菜奈と坂口健太郎の主演、「新聞記者」の藤井道人監督がメガホンで映画化。
数万人に1人という不治の病に冒され余命10年を宣告された20歳の茉莉(小松菜奈)は、生きることに執着しないよう、恋だけはしないことを心に決めて生きていた。そんなとき、同窓会で再会したのは、かつての同級生だった和人(坂口健太郎)。別々の人生を歩んでいた二人は、この出会いをきっかけに急接近することに―—
もう会ってはいけないと思いながら、自らが病に侵されていることを隠して、どこにでもいる男女のように和人と楽しい時を重ねてしむ茉莉。
―—「これ以上、カズくんといたら死ぬのが怖くなる」
思い出の数が増えるたびに失われていく残された時間。二人が最後に選んだ道とは・・・?

JCHO仙台病院ロケの舞台裏

1.病室のシーン

茉莉(小松菜奈)が車椅子に乗り、礼子(安藤聖)の病室を訪ねるシーン。窓越しからは満開の桜の木が見える。
撮影は4階南側フロアの病室で行われ、病室から桜が見えるように3階の屋上部分に桜の木を運び入れ、照明用に足場も組まれました。劇中、仙台の病院設定ではないため窓抜けの景色はCGとなっています。実際に南側の病室からは泉パークタウンの家並みや遠くに仙台市街の景色が見えます。

礼子の病室。窓越しに満開の桜が見える病室。
3階屋上の様子。人が自由に立ち入りできるスペースではないため、桜の木の搬入は高所作業車を使用。作業車や足場は地元の建設会社にご協力をいただいた。

和人(坂口健太郎)がベランダから飛び降りて運ばれた大学病院の病室、茉莉(小松菜奈)が入院する病室は、JCHO仙台病院内の階違いの個室にセットを設営して撮影。

和人の病室は6階の病室で撮影
茉莉の病室は5階の病室で撮影
撮影機材がずらっと並んだ廊下。撮影には多くの機材が使用される。
緊迫した病室でのシーン。スタッフは廊下で芝居を見守る。
廊下の撮影時は、スタッフや機材やスタッフステーションへ退避。
スタッフステーションに隣接する観察室に茉莉が治療を受けるICUのセットも設営。
スタッフステーションの備品は全てセット。
スタッフステーション・ICUの撮影風景

2.エントランスホールのシーン

リハビリで病院に来ていた和人(坂口健太郎)が、診察室に向かう茉莉(小松菜奈)が母・百合子(原日出子)を見かけるシーンは病院のエントランスホールで撮影されました。
カメラに映る範囲にソファーや再来受付機、受付カウンターなど制作側で準備した美術セットが設置され、病院のロビーが再現されました。この日は患者や看護師、医師役などで多くのエキストラボランティアにご出演いただきました。

撮影前のエントランスホール。全面養生が施され、設備等は何もない状態。
カメラに映る部分は美術セットを設営。エントランスホールの半分はまるで稼働している病院のよう。
本番を待つ、外来患者役のエキストラボランティアの皆さん。
3.コロナ禍でのロケ現場

本作品の撮影にあたり、制作側では医療アドバイザーの指導・監修による新型コロナ感染症対策のガイドラインを策定、撮影関係者は全員PCR検査を受けた上で宮城入りし、毎日の検温や体調管理など感染対策を行いました。また当FCでも宮城県やジャパン・フィルムコミッションのガイドラインを参考に独自のコロナ対策確認書を作成、双方のガイドラインのダブルチェックにより、仙台ロケのコロナ対策が行われました。
また仙台での滞在期間中、撮影関係者は毎日ロケ現場と宿泊施設の往復のみ、食事は3食全てお弁当で乗り切りました。

スタッフの食事場所。身近な物を利用してパーテーションを設置し、長机に椅子を互い違いに並べて対面飲食を避ける工夫も。食事はケータリング形式を取らず3食全て個包装のお弁当、飲み物も全てボトルや缶などの使い捨て容器で提供されました。

今回のエキストラボランティアは当FC登録のエキストラボランティア(宮城県民)に限定して募集。参加が決定した方は、ロケ当日までの日々の体温を記録し、体調管理を行いました。入館時に検温・手指消毒を済ませ控室で待機、助監督から役柄の指示があった方から順番に更衣室に移動し、衣装に着替えてロケ現場へ。配置についたら本番以外は常時マスクを着用して出番を待ちました。

エキストラ参加者の控室。間隔を空け、部屋の扉は常時開放。全員が本番で出払っている時に衛生班が手すりや椅子、テーブルなどを清掃。
助監督の指示を受けるエキストラボランティアの皆さん。本番までマスクを着用して待機する。

病院でのロケシーンが劇中どのように映るのか、ぜひ劇場でご覧ください!