お知らせ
【3/8放送】NHK土曜ドラマ「水平線のうた」後編
明日3月8日(土)よる10時より、石巻市と女川町が舞台となったNHK土曜ドラマ「水平線のうた」後編が放送されます。
2月3日(月)に都内で開かれた合同取材会では、主演の阿部寛さんが東日本大震災から13年が経過した宮城で感じたことを語ってくださいました。(ドラマ撮影:2024年10月)
その内容を一部ご紹介します。
©NHK
石巻ロケを振り返って
阿部さんが演じたのは石巻市で震災に遭い、妻子が行方不明となっている主人公・大林賢次。津波で亡くなった人の霊が客としてタクシーに乗るという話を聞き、家族に会いたい一心でタクシー運転手を続けている男性の役柄です。
阿部さんは、石巻市で震災経験者への取材を通して自身の役作りを進めていったといいます。発災後に行方不明となった家族を探す方々の悲痛な思いに触れ、妻子を失った賢次の境遇にも重ね合わせたそうで、「僕がいくら想像してもわからないことが人と人との間に起きたんだということを実感し、複雑な感情になりました。その思いを胸に秘めて撮影に臨みました」と振り返りました。
撮影で訪れた石巻市の印象については「(震災は)終わっていないんだな、という感じがしました。街に公園などはできていても、静けさみたいなものがあって。(震災を思うと)何とも言えない気持ちになりました」と語りました。
©NHK
また、本作はフィクションと実話が混ざり合う構成となっていて、本編には震災で子どもを亡くした石巻市の木工作家・遠藤伸一さんが本人役として出演し、思いを打ち明ける場面もあります。阿部さんはこのシーンについて「遠藤さんの目、繊細な感情の動き、経験の深さ、まっすぐな眼差しを感じ、経験なさったことをなるべく全部受け止めるように心がけました」と、撮影当時の心境を語りました。
“音楽を通して愛しい人の思いを繋ごうとする”人々を描いた本作。ドラマの見どころを尋ねられた阿部さんは「エキストラで出てくださった石巻の皆さんが、最後は本当に涙していて。会場が一体になるシーンがあり、音楽の力を感じました」と締めくくりました。
仙台・石巻で番組展 開催中
放送に先立ち、NHK仙台放送局や石巻市役所では番組展がそれぞれ開催されるなど県内各地でも番組への期待感が高まっています。
番組展の詳細はこちら https://event.nhk.or.jp/e-portal/detail.html?id=2306
仙台会場の様子
仙台会場の様子
石巻会場の様子
石巻会場の様子
震災の記憶と向き合いながら、音楽を通じて再生へと歩み出す物語です。
ぜひご覧ください。
NHK土曜ドラマ「水平線のうた」 放送予定
◆3月1日(土) ※2週連続
<総合> よる10時~
<BSプレミアム4K> 午前9時25分~
◆3月8日(土) ※2週連続
<総合> よる10時~
<BSプレミアム4K> 午前9時25分~
番組HPはこちら https://www.nhk.jp/p/ts/9935XW69X7/